英語表記になってしまった
A:(延さん)
どれどれ見せてください
うわー、本当だ。ひどいですね。文字もはみ出してますね。
でもお兄さん、安心して下さい。これは原因が分かってます。システムフォルダ内の「URL.DLL」というファイルのせいなんですよ。最近何か変なものインストールませんでしたか。
Q:(一郎兄さん)
PowerToyをインストールしたけど。
A:(延さん)
日本語化していない英語版のままですか。
Q:(一郎兄さん)
日本語化なんてしてないよ。それと一度インストールに失敗して、ごちゃごちゃやってしまった。
A:(延さん)
絶対とはいえませんが、それが一番怪しいですね。PowerToyも、たとえ英語版でも正しくインストールできていれば、こんなことにはならないのですが、ちょっとしたインストールのミスで起こるのではないかと考えられています。問題の「URL.DLL」のサイズを見てみましょう。エクスプローラの表示だけでは正確なものが分からないので、当該ファイルを右クリックして、「プロパティ」を開きます。
111,616バイトですね。実はたぶん正しいURL.DLLがWindowsフォルダ下の「sysbckup」というフォルダにバックアップされているはずです。
えーっと.... ああ、ありましたありました。このサイズも見てみましょう。
ほらっ、サイズが違うでしょ。きっとこっちが正しいと思います。
Q:(貴子)
じゃ、このファイルをコピーすればいいだけね。
A:(延さん)
まあ、それはそうなんだけど、できないかもしれない。エクスプローラでコピーしてみて。
Q:(貴子)
あっ! エラーがでた。だめだわ
A:(延さん)
だろ。Windowsが使用中のファイルはそう簡単に更新はできないよ。
Q:(貴子)
じゃ、どうしたらいいの?
A:(延さん)
MS-DOSで立ち上げて、コピーするしかないね。MS-DOSで立ち上げる方法はいくつかあるけど、一番いいのは起動ディスクで立ち上げる方法だ。これだどハードディスクのファイルを一切使用しないでOSが動けるから、HDDのファイルをすべて扱うことができる。でもその反面大事なファイルを簡単に破壊できるから十分気を付けないとね。
実際にやってみましょう。起動ディスクはありますよね、お兄さん。無ければ、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」パネルで作れますけどね。
Q:(一郎兄さん)
あるよ。これ。
A:(延さん)
ではやってみましょう。起動ディスクをフロッピードライブに入れて、電源を入れるだけです。立ち上がったら、下記のようなコマンドを打って、ファイルコピーします。
COPY C:\WINDOWS\SYSBCKUP\URL.DLL C:\WINDOWS\SYSTEM
Q:(一郎兄さん)
上書きするか聞いてきたけど。
A:(延さん)
モチロン「Y(YES)」を入力して上書きします。これだけですよ。電源を落として、フロッピーを抜いて、もう一度電源を入れて、Windowsを起動してみましょう。
どうです?
Q:(一郎兄さん)
うわっ、すごい直ってる!!
Q:(憲さん)
憲さんです。ではこのファイルが英語版になっていたという訳ですか?
A:(延さん)
そうではないようなんだよ。名前からしても、インターネット関係のファイルのようなので、実はインターネットエクスプローラを再インストールすると必ず直るんだ。だからこのトラブルに見舞われて、上記の方法でもなおらなかったり、DOSの扱いがどうしてもできないと人にはインターネットエクスプローラの再インストールを奨めているんだよ。
クイックビューアで調べても、とてもあのファイルタイプタブの「表示」を司っているとは考えにくいんだよね。その証拠に実はこのファイルを削除すると、正しく表示できるようになるんだ。
それと最近の調査で、このエラーDLLファイルをインターネットエクスプローラ4.0がインストールされているマシンに持っていっても、このエラーが起きないことが分かってます。しかもこの時は、Windows上でも平気でURL.DLLを更新したり、削除したりできるんだ。
これは私の憶測なんだけど、どうもこのファイルが存在すると、どこかでファイルタイプタブの日本語環境へのリンクに介入する。それが正常なものならいいのだけど、おかしなものの場合リンクを破壊する。実はこのようにこのファイルがファイルタイプタブの日本語環境へのリンクに介入してくること自体がバグだったのではないかと僕は想像しています。
インターネットエクスプローラ4.0ではこのこと自体が改善されたため、URL.DLLを変えてもこのトラブルは起こらないし、システムを起動しただけでは、このファイルが使われなくなった。
まああくまで私の憶測です。でも直ってよかった。
Q:(一郎兄さん)
うん、どうもありがとう。